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サル痘の症状・潜伏期間・致死率は?感染経路や予防方法のまとめ!

ライフ

とうとう日本にも「サル痘」が上陸してしまいました。いずれはこんな日が来るかもしれないと思っていましたが、早かったですね。

欧米で感染が広がっている天然痘に似た症状の感染症「サル痘」は、今年に入って75カ国の地域で1万6000件以上の感染が確認されています。

これを踏まえ、世界保健機関(WHO)は23日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。

自分の身は自分で守らなければ!ということで、今さら聞けない「サル痘」について、症状・潜伏期間・致死率・感染経路・予防方法をまとめました。

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サル痘の症状や致死率は?

サル痘は根絶された天然痘に似た「サル痘ウイルス」による急性発疹性疾患です。

従来アフリカの風土病で、リスやネズミなどのげっ歯類がウイルスを保有し”かまれる”と人に感染するとされています。

1958年にサルで初めて確認されたのでそう呼ばれるようになりました。

サル痘発疹写真(CNNサイト)

サル痘の症状

「サル痘ウィルス」に感染すると

  1. 発熱、強い頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛、強い倦怠感などの症状が0~5日続く
  2. 発熱1~3日後から水泡が顔に出現し始め全身に広がります
  3. 水泡出現から10日ほどでかさぶたになり、かさぶたが消えるまで3、4週間で治癒

水泡は、顔以外では特に手のひらや足の裏にできやすく、口の粘膜や眼、生殖器にも出現します。

ほとんどの場合は数週間で治癒しますが、新生児や子供の場合はまれに合併症を引き起こし死に至るケースもあるので注意が必要です。

サル痘の潜伏期間

サル痘の潜伏期間は7~14日(最大5~21日)とされています。

サル痘の致死率

サル痘の致死率は1〜10%程度と言われています。患者からの二次感染率は数%程度です。

※アフリカで発生の時は致死率は1〜10%程度と報告されていますが、2003年の米国での集団発生時には死亡例はありませんでした。

今回流行しているサル痘について

・WHOによると、今回の感染拡大では性器や肛門周辺に発心が出来てそれ以上は広がらない、発熱する前に発疹が現れるという、これまでの典型的な経過とは少し違っている場合も確認されています。

・WHOの7/25付けレポートによると、詳細な症例データが得られた10400件のうち、ほとんどが男性で8割弱が18歳~44歳の若い世代。患者にはMSMという男性と性行為をする男性が多く含まれていまいしたが、MSMだから感染しやすいわけではありません。たまたま、MSMのコミュニティーにウィルスが持ち込まれ広がったようです。ほとんどが軽症ですんでいます。

・サル痘には重症化しやすいコンゴ盆地系統軍と重症化しにくい西アフリカ系統群の2つのタイプがあるが、今回系統が分かった症例は全て西アフリカ系統群でした。

専門家の見解

比較的コントロールしやすい感染症だと指摘されています。理由は、かつて日本でも予防接種が行われていた「天然痘ワクチン」がサル痘にも非常に有効だからです。

1976年以前に生まれ、天然痘ワクチンの予防接種を受けている人はサル痘の免疫がある可能性があります。

現在の流行では皮膚との直接接触感染が主体であるため、感染が急拡大する可能性は低いだろうとのことです。

日本の対策

厚生労働省によると、国内では現在テロ対策の目的で十分な量の天然痘ワクチンが備蓄されています。(※国内製造の安全性の高いワクチンです)

ただし、サル痘の場合は感染した人が臨床に参加する場合しか接種できないため、厚生労働省は7/29にこのワクチンをサル痘に使えるよう薬事承認するかどうかを専門部会で話し合う予定です。【7/31追記:使えるようになりました】

アメリカの企業が開発した天然痘抗ウィルス薬がサル痘にも聞く可能性があります。国内では未承認の飲み薬ですが、すでに輸入しています。

国内4か所の医療機関で臨床研究に参加する場合投与できます。

サル痘の感染経路は?

人から人への感染は

  • 皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)
  • 飛沫を浴びた場合
  • 感染者が使用した寝具や衣類に触れた場合

サル痘は接触感染や飛沫感染を起こしますが、日常生活の中で空気感染を起こすことは確認されていません。

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サル痘の予防方法

<日常の予防方法>

  • サージカルマスクの着用
  • 流水と石鹸による手洗い・アルコール性手指消毒薬での消毒
  • 天然痘ワクチンの接種(日本では1976年以降天然痘ワクチンの接種は行われていない)

天然痘ワクチンがサル痘にも有効とされています。副作用は熱性けいれん、接種後10日前後に発熱、発疹、脇のリンパ節の腫脹があります。

<家族や身近な人が感染した時の注意事項>

  • 水疱を含む皮膚病変はガーゼなどで覆う
  • 患者は同居人と肌や顔を接しないようにしリネン類を共有しない
  • 患者が使用したリネン類は静かにビニール袋等に入れて運搬し洗濯(洗濯後は再利用可)
  • ベッド、トイレ、患者が接触した場所(家具や床など)は使い捨て手袋を着用して清掃・消毒する
  • 患者が使用した食器や調理器具は、石鹸や洗剤等で洗った後に再利用可能
  • 常に十分な換気を行う

洗濯の際は常温の水でも可ですが、WHOでは温水による洗浄を推奨しています。

まとめ

サル痘のことをよく知ることで感染を予防できる確率があがります。

コロナも爆増中ですが、サル痘の2例目の確認もされました。

感染に気をつけながら日常生活を送りましょう。