映画「流浪の月」のキャストは？原作やあらすじ・主題歌は？
5月13日に公開される「流浪の月」は、本人たちの気持ちとは裏腹に結果的に「女児誘拐監禁事件」の被害者と加害者になってしまった主人公の二人が15年後に偶然再会するストーリです。
原作もとても話題になりました。気になるあらすじやキャスト・主題歌についてまとめます。
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映画「流浪の月」はダブル主演！キャストは！？
映画『#流浪の月 』
✨ 5月13日公開 ✨
本屋大賞を受賞した #凪良ゆう の小説が映画化「２人の真実は、愛よりも切ないー」#広瀬すず #松坂桃李 #横浜流星 #多部未華子#李相日監督 pic.twitter.com/ekZsVQbD3p
— 映画『流浪の月』5/13公開 (@rurounotsuki) April 28, 2022
映画「流浪の月」は更紗役の広瀬すずさんと文役の松坂桃李さんのダブル主演で話題となっています。他にも更紗の恋人役の横浜流星さん、文に寄り添う看護師役に多部未華子さんがキャスティングされています。
横浜流星さんは、今までにない役柄だと感じたのでその辺も映画を見るポイントになりそうです。
■広瀬すず・・・家内更紗（10歳の時に女児誘拐事件の被害者となる）
■松坂桃李・・・佐伯文（19歳の時に女児誘拐事件の加害者となる）
■多部未華子・・・谷あゆみ（看護師、文に寄り添っている）
■横浜流星・・・中瀬亮（更紗の恋人、愛に飢え求めるがゆえ更紗に暴力をふるうことがある）
■白鳥玉季・・・家内更紗（子役）
■趣里・・・安西佳菜子（更紗のバイト先の同僚）
■三浦貴大・・・湯村（更紗のバイト先の店長）
■増田光桜・・・安西梨花（更紗のバイト先の同僚・安西の娘）
■内田也哉子・・・佐伯音葉（文の母親）
■柄本明・・・阿方（アンティークショップの店主でビルのオーナー）
文はこの小説で「背は高いけれど威圧感はなく白いカラーの花みたい」だと表現されています。松坂桃李さんはこの映画に出演するにあたり食事制限をして文のイメージに近づけていきました。
体つきや髪の毛1本1本にいたるまで役柄に近づける執念に監督は心が震えたとコメントしています。
どんな文に仕上がったのか、松坂桃李が作り上げた佐伯文をみたいと思いました。
あと、横浜流星さんは更紗の現在の恋人役ですが狂気じみた迫真の演技がすごいです。殴る蹴るのシーンは怖い・・・と思ってしまいます。今までの役柄とは全く違う横浜流星さんを見ることができます。役者さんってすごいですね。
映画「流浪の月」の原作
原作は凪良ゆうさんの小説「流浪の月」です。
凪良さんはもともとBL小説を中心に活躍してきた小説家ですが、2017年「神様のビオトーブ」でジャンルを超えて知られるようになりました。2019年「流浪の月」では文芸書売り上げ1位の書店が続出！そして見事「2020年本屋大賞」に輝きました。
この作品を映画にしたいというオファーはかなり来ていたようですが、最終的に李相日監督がメガホンをとる事になりました。凪良さんも以前から李監督作品のファンだったので決まった時は呆然としてしまったそうです。
監督はこの小説を読んで、文と更紗のような関係があってほしいと思いました。恋人でもなく友人とも家族とも違う二人だけにしか分からない関係性。世の中の“普通”から少しそれた人たちのことを全力で肯定したい！この作品を映画にしたい！と思いました。
凪良さんは「李監督の流浪の月を撮ってください」と伝えたそうです。映画には原作にはないシーンもあるようなので、楽しみです！
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小説「流浪の月」のあらすじ
叔母さんの家帰りたくない10歳の更紗と身体的な悩みを抱えた19歳の文は雨の日の公園で初めて言葉を交わします。更紗の心情を察した文は「うちに来る？」と声をかけ「行く」と答えた更紗。この日から更紗と文が過ごした2ヶ月間は二人にとって穏やかで幸せな時間でした。
そんな日にも終わりが来ます。一緒に行った動物園で文は「女児誘拐監禁事件」の犯人として逮捕され二人は引き離されてしまいます。
そして15年後に偶然再会することで二人の人生は再び動き出します。離れている間もずっと思い合っていた二人ですがそれは恋愛感情ではありません。
現在のネット社会では15年前の事件でさえ検索すればすぐに実名や写真が出てきてしまうので、周りの人からはずっと「ひどい目にあったかわいそうな被害者」と「ロリコン誘拐犯」という偏見や好奇の目で見られながら事件後の15年間をひっそりと生きてきた二人でした。
真実は違っているのに誰も分かってくれない。二人にとって生きにくい世の中で、恋愛でも友情でもない感情が常識にとらわれない二人だけの新しい関係性を築いていく物語です。
読んでいてとても切なかったですが、読み終わった後はずっしりとした疲労感がありながらも清々しく晴れやかな気持ちでした。
人と人との繋がりや当たり前の常識だけが全てではないのだと考えさせてくれる作品です。
映画「流浪の月」の主題歌や音楽
映画「流浪の月」の主題歌は発表されていません。
映画の中で使われている音楽を手掛けているのは、京都府在住の音楽家・原摩利彦さんです。
「贋作 桜の森の満開の下（2018年）」「フェイクスピア（2021年）」などのNODA・MAPの舞台音楽や、第32回夏季オリンピックの開会式における森山未來のダンスパフォーマンスへの楽曲提供などで知られています。
原摩利彦さんは、坂本龍一さんや野田秀樹さん・森山未來 さん、ダミアン・ジャレさんなど国内外のアーティスト達と仕事をしています。
こんな名だたるアーティスト達から認められているなんてすごい音楽家なんですね。映画で使われている音楽を聴くのも楽しむポイントです。