メイのブログ Written by may

映画「流浪の月」撮影場所・ロケ地まとめ!監督がその場所を選んだ理由も!

映画

5月13日に公開される「流浪の月」は、2020年本屋大賞を受賞した凪良ゆうさんの小説を映画化したものです。

女児誘拐監禁事件という重いテーマを扱った作品で、広瀬すずさんと松坂桃李さんのW主演となっています。

今回は「流浪の月」の信州での撮影場所について調べました。監督はなぜ信州を選んだのか!?監督や、撮影監督についてもお伝えしていきます。

▶︎映画「流浪の月」キャストは?原作やあらすじ主題歌は?

 

スポンサーリンク

映画「流浪の月」の撮影場所は長野県松本市やその周辺

2021年8月6日に神奈川県でクランクイン後、10月下旬まで撮影が行われました。長野県内での撮影は8月18日から10月21日までにおよび行われました。

ここではメインロケ地となった長野県内での撮影場所をお伝えしていきます!

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その① 松元ガス所有の建物

この建物が監督がこだわり、いちばん最初に見つけた建物です。2階に「文(フミ)の営むカフェcalico(キャリコ)」が入っているビルです。※calicoは日本語で更紗という意味です。

小説で「1階にアンティークショップが入っていて、旺盛にしげるツタと相まってビル全体にレトロな味わいが生まれている」と表現されています。

私もこの小説を読みましたが、茶色のレンガ風タイルといい、ツタが張っている外観といい、入口の雰囲気や2階の窓の格子といい、お洒落でレトロな雰囲気が頭の中で想像する建物にぴったりです!

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その② 青木湖

小説の中では動物園でしたが、この湖で文は警察に逮捕されてしまいます。

この画像からは分かりませんが、湖の水が透き通っていて静かなところが監督のイメージと一致したようです。

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その③ グリーンハイツ

文が住むマンションです。15年後の再開したときに更紗(サラサ)には彼がいましたが、文のことで責められた更紗は亮の家を出る事を決意。たまたま空室になっていた文のマンションの隣に引っ越してきます。

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その④ 信濃教育会館

全面レンガの壁面の建物で警察署として使われました。亮が病院に運ばれたあと更紗が取り調べを受けるシーン。

「流浪の月」撮影場所・その⑤ 信毎メディアガーデン

更紗が文のことで亮から責められ、顔に鼻血が飛び散った状態で街をさまようシーンはこの建物の正面付近で撮影されました。

「流浪の月」撮影場所・その⑥ Baden Baden

ドイツ料理とドイツビール専門店で外観はとってもお洒落!更紗がバイト先の同僚と飲みに行く居酒屋シーンで登場します。

▶Baden Baden

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その⑦ ビッグエコー松本高宮店

更紗がバイト先の同僚と行くカラオケ店として登場します。このシーンで過去の誘拐事件のサイトに新着の更新情報がアップされたことをパート仲間から聞きます。

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その⑧ 一ツ橋

女鳥羽川にかかる橋のひとつです。文の営業するカフェから近いので様々なシーンで撮影が行われた場所です。

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その⑨ コンコースカフェ

更紗がバイト先の同僚・安西の娘を預かるシーンで登場します。

▶コンコースカフェ

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その⑩ 公園通り

松本駅前広場から本町通りを繋ぐ通り。バイト先の同僚との飲み会のあと一人で歩いている更紗を安西が飲みに誘うシーンで登場します。

「流浪の月」撮影場所・ロケ地その⑪ アルピコ路線バス 飯田町バス停

更紗と亮が暮らすマンションから更紗のバイト先へ行くための交通手段として乗車シーンで登場します。

「流浪の月」撮影場所・ロケ地「文と更紗が初めて出会った公園」

この公園は信州ではありません。

が、いちばん気になって仕方がない場所だったので調べました!ジャーン「静岡県富士宮市の中尾公園」でした。

ここから全てが始まったのですね。。。

映画「流浪の月」撮影場所・ロケ地を信州に決めた理由

「流浪の月」の監督を務めたのは李相日(リ・サンイル)監督です。

街全体の雰囲気や設定からロケ地を探していくのがいつものやり方ですが、今回は違っていてストーリーの中で2人が15年ぶりに再会する場所(物語のカギ)となる松坂桃李さん演じる「”文”(フミ)が営むカフェ」をまず最初に探し始めました。

文のカフェは原作で「1階にアンティークショップが入っていて、旺盛にしげるツタと相まってビル全体にレトロな味わいが生まれている」と表現されています。

関東近郊から少しずつ範囲を広げながら探し、最後に見つけたのが長野県松本市の女鳥羽川沿いにある松本ガスさん所有の建物だったのです。

この建物と街の雰囲気や景色・空気感がまさに監督のイメージとぴったり一致しました。

もう一つの理由は、青木湖(大町市)です。監督のイメージでは文と広瀬すずさん演じる更紗(サラサ)の近くには水が流れているイメージがあって静かで水が透き通っている青木湖がイメージにぴったりだったのです。

スポンサーリンク

映画「流浪の月」の監督はリ・サンイル!撮影監督はホン・ギョンピョ

李相日(リ・サンイル)監督は、新潟県出身の在日朝鮮人三世で、1974年生まれの48歳です。

李監督といえば、絶対に妥協を許さないスパルタな演出が有名で、俳優達から李監督の現場は「厳しい・大変・怖い」と噂されているようです。

苦しんだその先に完成した作品は納得のいく作品となり、李監督に対する俳優たちの信頼は厚いのでしょうね。

李相日監督のこれまでの代表作

  • フラガール(2006年度)
  • 悪人(2010年度)
  • 怒り(2016年度)

他にもたくさんの作品を世に送り出してきましたが、上記の作品ではたくさんの賞を受賞しています。

撮影監督は「パラサイト半地下の家族」を手掛けたホン・ギョンピョ監督

ホン・ギョンピョ撮影監督は韓国を代表する撮影監督で、1962年生まれの59歳です。

代表作の韓国映画「パラサイト 半地下の家族」(2020年)は、外国語映画として初めて米アカデミー賞作品賞を受賞しとても話題となりました。

私もこの映画をみましたが、韓国の社会情勢を描いた衝撃的な内容だったのでとても印象に残っています。

李相日監督がホン・ギョンピョ撮影監督にオファーしたのにはあるエピソードがありました。

二人の出会いは「パラサイト 半地下の家族」の撮影現場でした。その時に李監督の「怒り」について「最近見た日本映画で一番良かった」という感想をホン・ギョンピョ撮影監督が伝え、「いつかお願いします」と言葉を交わしたのだそうです。

その約束が「流浪の月」で果たされることとなりました。

今回はコロナ渦の撮影ということもあり、通常なら2、3ヶ月撮影監督と同行するところを直前合流となり撮影しながら進めていったのでとても大変だったようですが、とても満足のいく作品に仕上がったようです。

李監督も、今までの日本映画にはない映像美と空気感のある仕上がりにとても満足しているようでした。

公開日まであと少し!とても楽しみです。